〒366-0801 埼玉県深谷市上野台３３５−１
虫歯は、以下の条件が揃ったときに発症します。
「脱灰」とは、虫歯菌が生成する酸などによって歯が溶かされ、ミネラル分がエナメル質から溶け出す過程です。一方、「再石灰化」は、だ液の作用により虫歯菌の生成する酸が中和され、カルシウムやリン酸などのミネラル分が再び歯に取り込まれる過程です。
脱灰と再石灰化のバランスが良好であれば、口の中の健康は維持されますが、再石灰化が遅れると歯が溶かされたままになり、それが虫歯の原因となります。歯の再石灰化には、フッ素塗布やキシリトール入りの食品の摂取、歯のクリーニング（PMTC）が効果的です。当院では予防治療メニューもご用意しておりますので、お気軽にお問い合わせください。
また、虫歯の進行段階と治療方法について以下の通りです。
歯の表面のエナメル質が溶け始め、白く濁っている状態。穴はまだなく、痛みはありません。適切なブラッシングやフッ素塗布で治癒することがあります。
エナメル質がさらに溶け、黒ずんでいる状態。冷たいものがしみることがありますが、痛みはまだありません。虫歯部分を削り、レジンで治療します。
エナメル質の内側にある象牙質まで虫歯が進行した状態。冷たいものや甘いものがしみ、ときどき痛むことがあります。虫歯部分を削り、インレーで補います。
神経まで虫歯が進行した状態。熱いものがしみ、何もしていなくても激しく痛むことがあります。神経を取り除き、根管治療を行い、クラウンを被せます。
歯の大部分が溶け、歯根まで虫歯に冒された状態。痛みはなくなりますが、歯根部に膿が溜まると再び痛みが出ます。抜歯が必要な場合があり、その後は入れ歯やインプラントで機能を回復させることがあります。
歯がしみる症状は虫歯だけでなく、「知覚過敏（ちかくかびん）」によるものも考えられます。知覚過敏は、歯に外部からの刺激が加わることで、象牙質が露出し、神経に対する刺激が敏感になる状態です。知覚過敏の原因には、以下のようなものがあります。
強い咬み締めや歯ぎしりによって、物理的にエナメル質が損傷している。
歯周病によって、象牙質を覆っていた歯肉が下がっている。
知覚過敏の治療法は原因によって異なり、自己判断が難しいことがあります。放置すると虫歯に進行する可能性もあるため、歯がしみる症状がある場合は早めにご相談ください。
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